シロアリ駆除コラム
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皆さんこんにちは!さて、私が日頃から関わっているシロアリ。多くの人にとっては厄介な害虫ですが、実は地球の生態系を支える大切な存在です。枯れた木を分解して栄養たっぷりの土を作り、新しい植物が育つ環境を整えています。シロアリはその役割を果たすために数を増やし、一つの王国のような社会を作って生きています。その生活スタイルはとても合理的で、私たち人間も真似したくなるような高度な仕組みと社会性を持っています。実際にハーバード大学ではシロアリの行動パターンを研究し、それをもとにロボットを開発する取り組みが行われています。
シロアリは木を食べたり巣や蟻道(トンネル)を作ったりしながら、自分たちの王国を存続させています。一匹一匹が「考えて行動する」というよりも、行動パターンに従って動いています。例えば、私たちが床下点検の際に蟻道を壊してしまっても、近くのシロアリがすぐに修復を始める、といった行動が見られます。何か起きた時に一匹一匹はバラバラに動いても、最終的には全体がうまく機能しているのです。このシロアリの仕組みをロボットに応用するとどうなるでしょうか?例えば、あらかじめ作りたい建物のデザインをプログラムしておけば、個々のロボットたちがそれぞれの役割を果たしながら、最終的には見事な建築物を作り上げることができます。この技術が進めば、建設現場や災害復旧などでシロアリのように素早く作業を進めることができる日が来るかもしれません。
シロアリの社会の根本は「王国を存続させる」という目的のもとで成り立っていますが、私たち人間にも当てはまり、学ぶべき点があると感じます。シロアリロボットの研究は、その一部を参考にしたものですが、今の日本にも大切な考え方として響くように感じます。